トマトの分類ではピンク系と赤系と緑系に大別される。ピンク系が生食用として、赤系は加工用に利用され
ている。赤系トマトには、抗酸化作用成分のリコピンが多く含まれていることで近年利用が高まっている。
品種の主力は完熟系大玉トマトであるが、甘さや色、調理用途の異なる品種が店頭で多く見られる。特に
糖度が高くコクのある中玉タイプはフルーツ感覚で利用されている。そのほか、カットの手間がないミニトマ
トやイタリア料理に使う加熱調理用トマトの人気も高い。加熱調理用品種は、うま味成分を多く含み果肉が
厚くゼリー部分が少ないものが多く、おでんや鍋物など和食にも利用されている。近年は赤色の色素であ
るリコペンを持たない緑色や黄色の品種やアントシアニンを含む紫色や黒色といった色の変わった品種も
出まわっている。
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