柿色といわれる独特な色とやさしい甘みで、古くから日本人に親しまれている。歯ごたえの硬いものとやわらかいものと好みが分かれるが、近年は硬めのものが好まれる傾向にある。 10世紀ごろから栽培の歴史があり、江戸時代に品種が多く生まれ、現在は1000種類にものぼるともいわれ、地方品種も多い。品種は大きく分けて3つで、受粉に関係なく渋が抜ける完全甘柿(富有など)、受粉で種ができることにより渋が抜ける不完全甘柿(西村早生など)、受粉しなくても結実する単為結果で渋抜きが必要な渋柿(平核無など)がある。